オウンドメディア開設時のポイント

専門誌などで取り上げられるオウンドメディアの成功例は、大手企業がふんだんに予算を投下して行ったものになりがちです。そうした事例をそのまま真似ようとしても、普通の企業では困難です。 繰り返しになりますが、もう少し肩の力を抜いた感覚で開設するようにしてください。自社の事業に密接している内容に集中しすぎると、すぐにネタ詰まりを起こしてしまったり、関心を持ってくれる層が二ッチすぎてソーシャルメディアでのシェアが見込めなかったりします。ユーザーのプロフィールを想像して、自社事業に直接関係なくても、その人が関心を持ってくれそうなテーマであれば許容するようにすべきです。

遠慮しながら作った企画・記事は面白いものになりません。コンテンツを追加するたびにいちいち HTMLをコーデイングしたり、FTP でアップしたりするなど、各部署のチェックが必要な体制になっていると運用コストが膨らんでしまいます。Word PressなどのCMSを活用して、ブログのように低工数でコンテンツの追加ができる環境づくりが重要です。

サイトの価値は、基本的にドメインごとに評価されます。サブドメインの場合でも別々のドメインとして評価されます。そのため、 SEOを目的としてオウンドメディアを設置するときは、サブドメインではなくサブデイレクトリに設置する必要があります。

オウンドメディアでも同様で、売り込みのにおいがするサイトは、シェアやファンの獲得が困難です。 ある程度以上の規模までオウンドメディアが育つまでは、本業の成果につなげたい気持ちはぐっとこらえて、なるべく売り込みを避けることをおすすめします。